ADAS世代別 格付け表【メーカー横断】|同じ名前でも世代で別物

Smartmart編集部 2026-06-13 更新

「アイサイト付き」「プロパイロット付き」だけでは中古車の実力は分かりません。トヨタ・日産・スバル・ホンダ・マツダ・スズキ・ダイハツ・テスラ・輸入車のADASを、世代×できること×中古で確認すべき点で横断比較しました。中古車選びの基準としてご活用ください。

「同じ名前でも世代で別物」がADAS中古車の大原則

中古車情報サイトで「アイサイト搭載」「プロパイロット付き」と書かれていても、それだけでは何ができる車なのかは分かりません。ADAS(先進運転支援システム)は同じブランド名のまま中身が世代ごとに大きく進化しており、たとえば同じ「アイサイト」でも、初期世代と最新世代では「渋滞で止まるたびに支援が切れる車」と「条件付きでハンズオフ走行まで支援する車」というレベルの違いがあります。

このページは、トヨタ・日産・スバル・ホンダ・マツダ・スズキ・ダイハツ・テスラ・輸入車のADASを世代×できること×中古で確認すべき点で横断比較する格付け表です。なお本記事で扱うのはあくまで「運転支援(ADAS)」であり、搭載車は自動運転車ではありません。どの世代でも運転の主体はドライバーです。

年式はすべて「目安」です。同じ年式でもグレードやオプションで搭載世代が異なる場合があるため、最終的には現車の型式・装備表・取扱説明書での確認が必要です。

トヨタ・日産・スバルの世代別格付け

国産で運転支援の世代差が特に大きい3社です。「全車速追従」(渋滞での停止・再発進まで支援するACC)と「LKA」(車線維持支援)の有無が中古選びの分かれ目になります。

メーカー/名称世代(年式は目安)できること中古で確認すべき点
トヨタToyota Safety Sense C/P(2015年頃〜)衝突被害軽減ブレーキ+車線逸脱警報が中心。ACCはP系のみで、全車速追従は車種により非対応C系かP系か。ACCが「全車速追従」か「30km/h以上のみ」かを装備表で確認
第2世代 Toyota Safety Sense(2018年頃〜)多くの車種で全車速追従ACC+LTA(車線維持)に対応。夜間歩行者検知も拡充同じ車種でも年次改良で機能が増えているため、何年式の仕様かを確認
最新世代+Advanced Drive(2021年頃〜)交差点対応など支援範囲が拡大。Advanced Drive搭載車(MIRAI・レクサスLS等の一部)は高速道路の渋滞時などにハンズオフ支援Advanced Driveは搭載車種・グレードが限定的。地図更新・通信サービスの継続条件も要確認
日産プロパイロット(2016年頃〜)高速道路 同一車線での全車速追従+車線維持支援。手はハンドルに添えるのが前提セレナ・エクストレイル等でもグレードによって非搭載。「プロパイロット」表記の有無を現車で確認
プロパイロット2.0(2019年頃〜)ナビ連動ルート走行支援+高速道路の同一車線で条件付きハンズオフに対応スカイライン・アリア等の搭載車は限定的。3D高精度地図データの更新状況とコネクテッド契約を要確認
スバルアイサイトVer.2(2010年頃〜)全車速追従ACCにいち早く対応。ただし車線維持支援は限定的年式が古く、カメラの経年劣化・修理部品の供給状況を確認
アイサイトVer.3/ツーリングアシスト(2014年頃〜/2017年頃〜)カラー化で認識力向上。ツーリングアシスト付きは全車速で車線中央維持を支援「Ver.3」と「ツーリングアシスト付きVer.3」は別物。ツーリングアシストの有無が実用性を大きく左右
アイサイトX(2020年頃〜)3D高精度地図と連携し、渋滞時ハンズオフ・料金所前速度制御・カーブ前速度制御などに対応レヴォーグ等でも「X」は上位グレード限定。フロントガラス交換歴があればエーミング(カメラ校正)記録を要確認

スバルのアイサイト搭載中古車の選び方はアイサイト中古ガイド、日産はプロパイロット中古ガイドでさらに詳しく解説しています。

ホンダ・マツダ・スズキ・ダイハツの世代別格付け

ホンダは「Honda SENSING」の名称が長く続いているぶん、世代差が見落とされやすいメーカーです。軽自動車勢(スズキ・ダイハツ)は名称の付き方が独特で、装備表の読み方に注意が必要です。

メーカー/名称世代(年式は目安)できること中古で確認すべき点
ホンダHonda SENSING 初期(2015年頃〜)衝突軽減ブレーキ+ACC+LKAS。初期はACCが渋滞停止までの追従に非対応の車種あり「渋滞追従機能付きACC」かどうかを装備表で確認。N-BOX等の軽でも搭載時期で差がある
Honda SENSING 360(2022年頃〜)前方カメラに加えミリ波レーダーで360度をセンシング。交差点出合い頭の支援などに拡大搭載は一部車種・グレードのみ。「SENSING」と「SENSING 360」の表記を区別して確認
Honda SENSING 360+(2024年頃〜)高速道路での条件付きハンズオフ機能などさらに高度化。なおレジェンド(2021年・リース限定)には別系統のHonda SENSING Elite(レベル3)が存在360+搭載車はまだ少なく中古流通は希少。レジェンドのレベル3は特殊事例として別記事参照
マツダi-ACTIVSENSE(2015年頃〜段階的に拡充)MRCC(レーダークルーズ)+車線維持支援。近年の車種は全車速追従+CTS(渋滞時支援)に対応「MRCC」が全車速追従か、「CTS」付きかを車種・年式ごとに確認
スズキスズキ セーフティ サポート(2017年頃〜)デュアルカメラ/デュアルセンサーブレーキサポート+ACC。軽はACC自体が非搭載のグレードも多い「サポカー」表記だけで判断しない。ACC・車線維持の有無は車種×グレードで大きく異なる
ダイハツスマートアシスト(世代I〜III以降、2012年頃〜段階的に進化)初期は低速域の衝突回避支援が中心。近年の世代は全車速追従ACC+LKC(車線維持)対応車もあり「スマアシ」のローマ数字世代と、ACC(スマートクルーズパック等)の有無を分けて確認

ホンダのレジェンドに搭載されたレベル3(トラフィックジャムパイロット)についてはHonda SENSINGとレジェンドの記事で詳しく扱っています。

テスラ・輸入車の世代別格付け

テスラはソフトウェア更新(OTA)で機能が変わるため、「年式=機能」が成立しにくい特殊なメーカーです。ハードウェア世代(HW)とソフトウェアの購入状況の両方を見る必要があります。

メーカー/名称世代(年式は目安)できること中古で確認すべき点
テスラAP1(〜2016年頃)オートステアリング+ACC。旧世代のため新機能の追加対象外今後の機能拡張は見込めない前提で価格評価する
HW2/2.5+オートパイロット・EAP(2016年頃〜)標準オートパイロット(ACC+車線維持)。EAP(拡張版)はオートレーンチェンジ・自動駐車・サモン等EAP/FSDが「この車両に」購入済みかを画面のソフトウェア欄で確認(前オーナーの購入は車両に紐付くのが基本だが要現車確認)
HW3/HW4+FSD(2019年頃〜/2023年頃〜)FSD(買い切りまたはサブスク)。日本国内で実際に使える機能は限定的で、ハンズオフは不可。あくまで運転支援HW3かHW4か(FSDの対応・性能に影響)。FSDが買い切り済みかサブスクだったかで中古価値が大きく変わる
メルセデス・ベンツディストロニック+アクティブステアリングアシスト(年式により進化)全車速追従+車線維持の完成度が高いレベル2支援。なおレベル3の「DRIVE PILOT」は日本仕様には搭載されていない(2026年時点・要最新確認)「ドライビングアシスタンスパッケージ」がオプションの車種が多く、装備の有無を車台番号ベースで確認
BMWドライビング・アシスト・プロフェッショナル(2019年頃〜拡充)全車速追従+ステアリング支援。一部車種は高速道路の渋滞時(低速域)に限りハンズオフ機能に対応ハンズオフ対応は車種・年式・装備で異なる。オプションコードまたは現車動作で確認
フォルクスワーゲンTravel Assist(2019年頃〜)全車速追従+車線維持を組み合わせたレベル2支援ACCのみの車と Travel Assist 付きの車が混在。装備表で名称まで確認

テスラのソフトウェア資産(FSD・コネクティビティ)が中古でどう引き継がれるかはOTAとソフトサブスク継承の記事FSD引き継ぎの記事で詳しく解説しています。

中古車で「世代」を確実に見分ける4つの方法

販売店の掲載情報は「衝突軽減ブレーキ付き」程度の粒度であることが多く、世代までは書かれていないのが普通です。次の4つの方法を組み合わせて確認します。

  1. 型式+年式+グレードでメーカー公式の装備表を引く:当時のカタログ・プレスリリースに世代と機能が明記されています。年式は「初度登録」でなく「モデル年式(年次改良)」で見るのがポイントです。
  2. 現車のスイッチ・メーター表示で確認する:ACCの設定可能速度域(30km/h以上のみか、0km/hまでか)、車線維持のアイコン有無は現車で確かめられます。試乗できる場合は渋滞追従の挙動が最大の判断材料です。
  3. 取扱説明書・メンテナンスノートを見る:搭載システムの正式名称と世代が記載されています。車内に保管されていない車は他の整備記録の欠落も疑います。
  4. フロントガラス・バンパーの交換歴とエーミング記録を聞く:世代が新しいほどカメラ・センサーの校正(エーミング)が機能の前提になります。交換歴があるのに校正記録がない車は、機能が正常に働かない可能性があります(詳細は事故歴×ADASの記事へ)。

ADAS中古の目利き相談(無料)

「この年式のこのグレード、結局どこまで支援してくれるのか」「世代と価格が見合っているか」など、ADAS搭載中古車の見極めはSmartmartが無料でご相談を承ります。気になる車両の情報を添えてお問い合わせフォームからお送りください。

よくある質問

A
同じではありません。「アイサイト」「プロパイロット」「Honda SENSING」などの名称はそのままで、中身は世代ごとに大きく進化しています。たとえば全車速追従や車線維持支援、条件付きハンズオフへの対応は世代によって異なるため、名称ではなく「何年式のどのグレードに載っている世代か」で判断する必要があります。
A
国産では日産プロパイロット2.0搭載車(スカイライン・アリア等)、スバル アイサイトX搭載車、トヨタAdvanced Drive搭載車(MIRAI・レクサスLSの一部)などが条件付きハンズオフに対応します(いずれも高速道路など条件限定の運転支援であり、自動運転ではありません)。搭載車種・グレードが限られるため、中古流通量は多くない点に注意してください。
A
影響の大きさは車種や市場の需給によって変わるため一概には言えませんが、同一車種で「ツーリングアシストの有無」「プロパイロットの有無」のように実用差が大きい装備は、中古市場でも価格差の要因になる傾向があります。逆に世代差が価格に反映されていない個体は、知識のある買い手にとって割安に映ることもあります。個別の評価はご相談ください。
A
輸入車はオプション設定が複雑で、同じ年式でも装備差が大きいのが特徴です。車台番号からオプションコードを照会する(ディーラーや専門店で可能な場合があります)、当時のカタログでパッケージ名を確認する、現車でACC・車線維持の動作を確かめる、の3点を組み合わせるのが確実です。
A
表の年式はあくまで目安です。同じ車種でも年次改良のタイミングやグレードによって搭載世代が異なる場合があるため、最終判断は必ず現車の型式・装備表・取扱説明書・実動作で確認してください。確認の代行や見極めのご相談はお問い合わせフォームから承ります。

まずはお気軽にお問い合わせください

ロボットの買取・レンタル・リース・修理に関するご相談は無料です。専門スタッフが丁寧に対応いたします。